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ドッペルゲンガードメインとは?

ドッペルゲンガードメインとは、実在する企業・団体・個人のホームページのURLとそっくりのドメインをドッペルゲンガードメイン(Doppelganger Domain)といいます。ドッペルゲンガーとは「生きている人間の霊的な生き写し」(Wikipedia)を意味しており、自分そっくりの分身の事を指します。

例えば、Yahoo!のURLはwww.yahoo.comであるが、悪意を持った人がYahoo! Japanのドッペルゲンガードメインを作ろうとすると、www.yahooo.comやwww.yahou.comなどが考えられます。要は人が誤ってタイプミスしたり、ぱっと見て気づかないように似たようなドメイン名を登録して、偽のサイトに誘導する方法なのです。このタイプミスを悪用して、ユーザの意図したサイトとは別のサイトに誘導する事をタイポスクワッティング(Typosquatting)と言います。タイポ(typo)とは「タイプミス、誤字」という意味があり、スクワッティング(squatting)は無断占拠、座り込みという意味があるようですので、似たようなサイト名を占拠するという意味なのでしょうか。

対策としては、ユーザがタイプミスしないように心掛ける、というのも一つですがそれではユーザ任せになってしまいます。一番の対策は企業のURLの管理者が事前に似たようなサイト名を取得して、ユーザがタイプミスしても正しいURLに転送する方法をとることです。例えば、www.yahooo.comやwww.yahou.comと入力してアクセスしても転送されてwww.yahoo.comの正しいサイトにアクセスできます。それはYahoo!がyahooo.comやyahou.comのような似たようなドメインを登録済みだからだと考えられます。